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2010年8月12日 (木)

サンデースペシャル②

与えられた90分

1  CMタイムの一分十秒がいやに長く感じられる。次に映し出されたぼくは逆光の中に右手をロープで結ばれた後ろ姿である。力いっぱいロープを引けばギリギリという音がし、やがてピシッとちぎれて「立ちどまるなふりむくな」のイントロが始まった。



おもえば今年のスタートを切った曲である。今年は歌手一本で通します、とステージからファンにいった言葉が通じるように「サンデースペシャル」で歌手として、たったひとりの九十分を与えられた。幸運だった。

 もちろん最初の打ち合わせから選曲すべてに立ち会った。ここが見せ所だぞと気負う気分と、たったひとりで九十分がもつかなという不安とが、いつか交錯し始めていた。「ジュリ2ー、孤独への挑戦」のタイトルのように、たったひとりのステージなのだ。台本の前書きに記 された、
<沢田研二はたった一人で歌の世界に入りこみ、そこへ見ている者をひっぱり込まなければなりません。いいかえれば、これは沢田研二と歌との過酷なデスマッチともいえるのです>
 が頭に浮かぶ。しかし走りだしたぼくは立ちどまることも、ふりむくこともすでに許されなかった・・・・。
 

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画面はベッドでバラの花にかこまれたぼくが「フランチェスカの鐘」を歌い出していた。女 の側に立って心情を歌うことも初めての試みである。あらゆる試行錯誤をする沢田研二がそこにいた。

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